演題情報

口演

開催回
第62回・2017年・横浜
 

キマーゼ阻害薬を用いたシャント狭窄予防の試み(第3報)

演題番号 : O-0007

金 徳男:1、金宮 健翁:2、前田 陽一郎:2、中倉 兵庫:2、柴原 伸久:2、高井 真司:1

1:大阪医科大学大学院医学研究科創薬医学、2:有澤総合病院

 

【目的】ヒト内シャントの狭窄部位におけるキマーゼ含有肥満細胞のプロフィールを検討する.
【方法】内シャント狭窄の再手術を行う際に入手した血管組織を用いて免疫組織学的な検討を行った.
【結果】内シャント狭窄部の血管組織において重度の血管内膜肥厚が認められた.抗ビメンチン抗体と抗α-SMA 抗体を用いて検討した結果,肥厚内膜中の細胞成分のほとんどが筋線維芽細胞と線維芽細胞であった.また,肥厚内膜を取り囲む中膜と外膜側には多数の肥満細胞の集積が認められ,これらの細胞がキマーゼとトリプターゼの両方を含有するMCTC タイプの肥満細胞であることが示された.
【結論】ヒト内シャント狭窄部の血管組織において多数のキマーゼ陽性肥満細胞の集積が認められ,キマーゼによるアンジオテンシンIIとTGF-β1 などの産生過剰が種々の血管内膜肥厚性病態に密接に関連していることから,キマーゼ阻害薬の内シャント狭窄に対する有用性が示唆された.

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