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うっ血性心不全と心筋梗塞を合併した透析症例に対し、ASVが有用であった一例 演題番号 : P-3-215 藤原 充志:1、大津 耀明:1、下谷 勇貴:1、小松 伸太郎:1、佐々木 正:1、市本 裕美:1、土井 宏:2、桜田 真己:2 1:(医)所沢ハートセンター臨床工学科、2:(医)所沢ハートセンター循環器内科
【症例】52歳男性、透析歴25年(導入疾患:慢性糸球体腎炎)。既往:高血圧・中等度AS・低心機能があり、透析開始直後に前壁中隔急性心筋梗塞を発症し、当院搬送となる。溢水による起座呼吸・低酸素血症もあり、ASVを装着しPCI開始となる。梗塞責任血管の冠血流を確保後、呼吸状態の改善傾向がみられ、挿管を回避することができた。PCI後にIABPを挿入し、術後透析となる。心不全のためASVを使用し連日透析を施行した。心機能の改善を確認し心筋梗塞発症から第10病日後に退院となる。
【考察】ASV使用での呼吸の安定化による交感神経活性亢進の是正と低圧PEEPによる心臓の前負荷・後負荷の軽減、早期に冠血流の再灌流を行えたことで心筋の虚血が解除され、PCI後からの透析で除水管理・是正が可能であったと考えられた。 【まとめ】うっ血性心不全と心筋梗塞を合併した透析症例に対し、ASVを使用することは有用であると思わる。 |
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