演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

無症候性左鎖骨下動脈狭窄にマスクされ、高血圧性心不全に至った一例

演題番号 : P-3-207

三谷 佑望:1、勝木 俊:1、日ノ下 文彦:1

1:独立行政法人国立国際医療研究センター病院腎臓内科

 

【症例】原疾患不明の慢性腎不全・高血圧症・アルコール依存症・うつ病が既往にある、維持透析中の男性。75歳時、誤嚥性肺炎・心不全のため当院に搬送された。抗菌薬加療・除水により全身状態は改善したが、第7・第9病日に胸痛・低酸素血症・血圧高値(左上腕の収縮期血圧 200mmHg以上)を認めた。対処療法で平常時の血圧(左上腕の収縮期血圧 140mmHg台)に低下し症状は消失した。冠動脈カテーテル検査では冠動脈に有意な所見はなかったが、左鎖骨下静脈に圧較差100mmHgの狭窄を認め、胸部症状は高血圧性心不全と判断した。下肢の血圧を基準に降圧を図り経過は順調であったが、降圧薬による麻痺性イレウスを併発し、呼吸不全・循環不全が進行し第13病日に永眠した。
【考察】無症候性左鎖骨下動脈狭窄の場合、狭窄に気づかず、血圧の評価・治療効果判定を誤る可能性がある。特に、透析患者では非シャント肢で測定した血圧を基にコントロールを行う傾向にあるため、注意が必要である。

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