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開催回
第60回・2015年・横浜
 

急性心不全クリニカルシナリオ(CS)1にて来院時に血液濃縮を認めた血液透析患者の3例

演題番号 : P-3-206

小板橋 賢一郎:1、冨永 直人:1、横田 啓:1、上原 圭太:1、谷澤 雅彦:1、櫻田 勉:1、柴垣 有吾:1

1:聖マリアンナ医科大学腎臓病センター

 

【緒言】近年、急性心不全の初期治療においてCSが提唱され、透析患者でも有用とする報告がある。
【症例】症例147歳男性、維持血液透析患者、透析前日深夜に急性呼吸苦にて受診した。来院時、BP240/120 mmHg、HR 122 bpm、SpO250%(室内気)、下肢に浮腫は認めず、CXRにて肺水腫を認めた。CS1と診断し、初期治療として亜硝酸薬などの降圧療法と非侵襲的陽圧換気を行い、呼吸状態は安定し緊急透析は回避できた。来院時のHt 47.1%、 TP 8.3g/dLで、翌日透析前のHt33.9%、TP6.1g/dLであった。症例23も同様の診断・治療経過で、それぞれ前後のHt 39.2→31.9、32.6→25.7%、TPは7.3→5.8、7.4→6.2g/dLと、いずれも来院時に血液濃縮所見を認めた。
【考察】CS1の原因は、血管収縮による体液の末梢から心肺への急激なシフトと考えられており、非透析患者で血液濃縮所見を認める報告がある。
【結語】透析患者の急性心不全でも来院時に血液濃縮所見を認める場合、CS1を疑う所見となり得る。

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