演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

高エリスロポエチン血症を呈した慢性維持透析患者の一例

演題番号 : P-3-163

三谷 智太郎:1、末金 茂高:1、小金丸 雅道:2、栗林 裕二:3、植田 浩介:1、西原 聖顕:1、井川 掌:1

1:久留米大学病院泌尿器科、2:久留米大学病院放射線科、3:栗林皮膚泌尿器科医院

 

【症例】
32歳男性。原疾患不明の末期腎不全に対して1998年より維持血液透析中。2014年7月頃より急激な貧血の改善を認め、エリスロポエチン(EPO)製剤の投与中止後もヘモグロビン(Hb)値上昇持続。13.0g/dLまで上昇し計3回の瀉血を施行した。血中EPO値は2014年7月5.8mIU/mLと正常だったが、同年11月6日に203mIU/mlと上昇を認め、EPO産生腫瘍の存在を疑った。胸腹部CTでは明らかな腫瘍所見はなく、静脈血サンプリングでも腫瘍の局在診断はできなかった。また、PETで胃への集積を認めたが、上部消化管内視鏡検査で有意な所見なし。頭部MRIでも腫瘍所見はなく、腫瘍の局在診断は困難であった。その後もEPO高値は持続したが、多血症所見は認めず経過観察中である。
【まとめ】
諸家の報告では、慢性維持透析患者にEPO産生腫瘍が認められる症例もあるが、本症例では腫瘍の局在が不明であった。器質的な病変を伴わない高EPO血症を経験したので報告する。

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