演題情報

ポスター

開催回
第60回・2015年・横浜
 

精神発達遅滞による血管アクセス維持困難で透析離脱後、再導入を選択しなかった一例

演題番号 : P-3-140

吉田 伸一郎:1、松本 賛良:1、植田 瑛子:1、佐藤 陽:1、藤原 亮:1、大澤 正人:1、涌井 広道:1、谷津 圭介:1、田村 功一:1、戸谷 義幸:1、梅村 敏:1

1:横浜市立大学附属病院腎臓・高血圧内科

 

【症例】36歳男性。精神発達遅滞合併のため意思疎通が困難であった。33歳時他院で血液透析を導入されたが、透析用カテーテルの自己抜去を繰り返すため、家族の意向で透析離脱となった。その後利尿剤等を管理していた近医より、Hb5.1(g/dl)と貧血が進行したため当院当科紹介受診となった。紹介時(第1病日)、BUN173(mg/dl), Cr22.0(mg/dl)。家族から透析再導入はしない意思表示があり、ESA製剤投与等で保存的に加療する方針となった。第26病日に起坐呼吸顕著となり在宅酸素療法を導入。第32病日に当院当科入院時BUN327, Cr34.9, Hb6.6であった。入院後内服・胃管留置困難で、家族から経静脈的治療の希望も無いため薬剤投与中断となり、全身状態は急速に悪化し第34病日に死亡確認となった。
【まとめ】本人の意思表示と協力が得られず透析離脱となり、腎不全進行後も家族の意向に沿って透析療法を選択しなかった稀な症例を経験したので、文献的考察を加え報告する。

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