演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

Basiliximabによるアナフィラキシーショックのため移植中止となった1例

演題番号 : P-3-138

川端 知晶:1、豊田 麻理子:1、上木原 宗一:1、日高 悠嗣:2、山永 成美:2、井 清司:3、早野 俊一:1

1:熊本赤十字病院総合内科、2:熊本赤十字病院外科、3:熊本赤十字病院救急科

 

【症例】36歳男性。IgA腎症と腎硬化症による慢性腎不全のため2013年11月より腹膜透析開始(血液透析併用)。65歳の母親をドナー(D)とした血液型適合生体腎移植を希望され当院紹介。HLA 3 mismatch、CDC T(-)B(-)、FCXM T(-)B(-)、PRA classⅠ(-) classⅡ(-)。レシピエント(R)術前評価の問題点は、肥満、輸血歴あり、コリン性蕁麻疹が挙げられた。2014年X月生体腎移植術開始後、Basiliximabを投与直後から収縮期血圧60mmHg台に低下。体表に皮疹はなく、酸素化低下もなかった。Basiliximab投与を中止し、ドパミン、エピネフリン、ネオシネジンを投与するも昇圧が困難であったため、Rは筋膜直上まで剥離、Dは腎周囲を剥離していたところで手術を中止した。
【考察】マウス/ヒトのキメラ抗体であるBasiliximabは過敏反応を起こす可能性がある。何らかのアレルギーを持つRの場合、アナフィラキシーショックになるリスクを十分に検討したうえで手術に臨む必要があったと考えられた。

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