演題情報

ポスター

開催回
第60回・2015年・横浜
 

献腎移植後の尿漏に難渋した1例

演題番号 : P-3-132

小川 貢平:1、有地 直子:1、永見 太一:1、安食 春輝:1、小池 千明:1、中村 成伸:1、三井 要造:1、平岡 毅郎:1、洲村 正裕:1、安本 博晃:1、椎名 浩昭:1

1:島根大学医学部附属病院泌尿器科

 

症例は67歳、男性。49歳時に腹膜透析導入。7年後に被嚢性腹膜硬化症を発症したため、開腹癒着剥離術を施行した。2014年5月に献腎移植を施行。廃用性萎縮膀胱を呈しており、膀胱容量は20mlであったが、被嚢性腹膜硬化症術後であり、腸管を利用した尿路再建術を施行することは難しく、Lich-Gregoir法にて膀胱尿管吻合を施行した。術後7日目に尿道カテーテル抜去したところ、血清Cr上昇を認め、造影CTにて尿漏と診断した。尿道カテーテル再留置と骨盤内ドレナージにより腎機能は改善したが、後日施行したRPにて膀胱尿管吻合部よりも頭側の尿管からの尿漏と診断し尿管ステントを留置した。3ヵ月間尿管ステント留置を継続し、尿漏の消失を確認後に尿管ステントを抜去した。現在移植後8ヵ月が経過しCr 1.1 mg/dl、膀胱容量は150 mlまで改善した。本症例は保存的治療にて完治が得られたが、尿漏は感染症や移植腎機能悪化を生じうる合併症であり、外科的治療の適応については慎重に検討する必要がある。

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