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開催回
第60回・2015年・横浜
 

腎移植レシピエントからみる末期腎不全患者のウイルス感染症の現状

演題番号 : P-3-131

吉川 美喜子:1、中井 健太郎:1、石村 武志:2、藤澤 正人:2、西 慎一:1

1:神戸大学医学部附属病院腎臓内科腎・血液浄化センター、2:神戸大学医学部附属病院腎泌尿器科

 

【背景】昨年末に腎移植のHTLV-1関連脊髄症に関して注意喚起されたが,末期腎不全において肝炎・HIVウイルス以外に抗ウイルス抗体測定は稀である。しかしCMV感染症や麻疹など致命的になる可能性もある。
【方法】当院の腎移植患者123名の背景と術前血液検査中の各種抗ウイルス抗体を調査した。
【結果】123名中78名が男性で平均年齢は45±13歳あった。HBV既感染者が4名(3.2%),HCV既感染者が5名(4.1%)で, 2名が未治療であった。抗HTLV-1抗体陽性は1例、抗CMV抗体陰性は8名(6.5%),抗麻疹抗体陰性は2例(1.6%),抗風疹抗体陰性は14名(11.4%),抗VZV抗体陰性はなかった。抗単純ヘルペスウイルス抗体陰性は39例(31.7%)で,成人一般例(60-80%)に比して低かった。EBV未感染例はなかったが,慢性活動性EBV感染症が疑われる例が1例あった。
【結語】末期腎不全患者のウイルス感染症は重篤化する場合があり,抗体のチェックやワクチン接種も今後検討すべき課題である。

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