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開催回
第60回・2015年・横浜
 

腎移植患者へのエベロリムス導入による組織学的影響

演題番号 : P-3-130

中村 緑佐:1、牛込 秀隆:1、中尾 俊雅:1、原田 俊平:1、越野 勝博:1、鈴木 智之:1、伊藤 孝司:1、昇 修治:1、吉村 了勇:1

1:京都府立医科大学移植一般外科

 

腎移植後免疫抑制剤としてのエベロリムス(RAD)導入は確立された治療なった。RAD導入によりカルシニューリン阻害剤(CNI)の減量が可能となったが、グラフトの組織学的な影響については不明な点が多い。組織学的な影響を明らかにするため、RAD群5名、ミコフェノレートモフェチル(MMF)群4名で組織学的検討(グラフト生検:術後3週間、術後1年)を行った。両群とも1,3及び5年患者生存率、グラフト生着率に差は認めなかった。RAD群で2名CNI腎症の発症を認めたが、術後1年のグラフト生検で改善を認めた。一方、MMF群の1名は術後一年でCNI腎症の発症を認めた。CNI腎症を反映すると考えられる動脈硝子化(ah)スコアはMMF群で有意に高く、RAD群では術後3週間と1年の生検の間でahスコアの改善を認めた。以上の結果から、可逆性のCNI腎症についてはRAD導入によるCNI減量により改善する可能性が示唆され、CNI腎症発症患者にも有効な免疫抑制療法であると考えられる。

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