演題情報

ポスター

開催回
第60回・2015年・横浜
 

著明に血中濃度が上昇したバンコマイシンによる急性腎不全を呈したフルニエ壊疽の1例

演題番号 : P-2-585

澤田 杏理:1、澤田 桐子:1、森川 昌平:1、橋本 博子:1、中野 寿洋:1、宗像 優:1、下村 浩祐:1、三戸部 倫大:1、小原 まみ子:1、望月 隆弘:1

1:(医)鉄蕉会亀田総合病院腎臓高血圧内科

 

【症例】症例は40代男性.1型DMで強化インスリン療法中.発熱、鼠径部腫瘤で救急外来受診し、フルニエ壊疽の診断で入院.入院時のCr 1.0mg/dLであった.PIPC/TAZ、VCM開始されたが、第4病日にCr4.7mg/dLと急性腎不全を呈した.血中VCM濃度80.5μg/dL、Gaシンチグラフィでの両腎への取り込みから、VCMによる薬剤性腎障害と診断した.VCM除去、体液コントロール目的で第7病日より血液透析を開始.計8回のHDを施行し血中VCM濃度15.1μg/dLと改善し、尿量増加、腎機能改善を得た.第18病日に腎生検を施行し糖尿病性腎症、急性間質性腎炎、急性尿細管壊死の所見であった.フルニエ壊疽に対しては抗生剤変更し治療継続した。第49病日にCr1.6mg/dLまで改善し退院となった.
【まとめ】VCM血中濃度が急速に上昇した急性腎不全に対しHDによる薬物除去が有用であった1例を経験した.VCMによる薬剤性腎障害、HDによるVCM除去率と有用性について文献的考察を加え報告する.

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