演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

腹膜透析(PD)腹膜炎治療中にバンコマイシンによる急性造血障害を来した一例

演題番号 : P-2-584

鈴木 紘子:1、堀越 周:1、村田 悠輔:1、馬場 晴志郎:1、及川 治:1、阿部 雅紀:1、岡田 一義:1、相馬 正義:1

1:日本大学医学部腎臓高血圧内分泌内科

 

【症例】42歳、男性。強皮症腎からの腎不全のため平成25年8月より腹膜透析(PD)を施行していた。平成26年4月3日発熱、排液混濁、腹痛を主訴に当院外来を受診、PD排液検査にて細胞数の上昇を認めたためPD腹膜炎の診断で同日入院となった。排液培養にてメシチリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出されたため、第5病日よりバンコマイシン(VCM)の投与を開始したが発熱が持続、第12病日にPDカテーテルを抜去し血液透析へと移行した。第14病日より汎血球減少、肝機能障害、炎症反応の上昇を認めるようになったため、第19病日に骨髄穿刺を施行。薬剤性の急性造血障害と考えられ、原因薬剤として強く疑われたVCMを中止し、第20病日よりダプトマイシンの投与を開始した。その後発熱や炎症反応、汎血球減少、肝機能障害は改善し、第48病日に退院となった。MRSA腹膜炎の初期治療として使用されることの多いVCMが原因で発症した急性血液障害の症例を経験したため、報告する。

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