演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

長期透析後腎移植に対する先行的腎移植の有用性

演題番号 : P-2-386

中村 緑佐:1、牛込 秀隆:1、中尾 俊雅:1、原田 俊平:1、越野 勝博:1、鈴木 智之:1、伊藤 孝司:1、昇 修治:1、吉村 了勇:1

1:京都府立医科大学移植一般外科

 

先行的腎移植(PKT)の実施頻度は近年増加傾向にある。しかし、PKTと長期透析後の腎移植(KTLD)の成績の優劣について依然不明な点も多い。PKTとKTLDの成績を比較するため2000年から2011年で当科で実施した96名の腎移植患者:PKT0(術前透析期間無し)64名、PKT-3(術前透析3ヵ月以下)、KTLD(術前透析10年以上)と分類し、それぞれについて患者生存期間、グラフト生着率、血液生化学検査所見、また急性拒絶、術後尿路感染、その他重篤な感染症の発症頻度について検討した。5年グラフト生着率に有意な差は認めなかったが、5年患者生存率はPKT0group 96.9% 及びPKT-3group 92.9% でKTLD 88.9%に比較し有意に良好であった。尿路感染発症頻度はKTLD群で44.4%とPKT群の19.2%と比べ有意に高値を示した。急性拒絶発症頻度はややPKT群でKTLD群に比べ軽度高値を示した(30.8% vs 26.3%)。以上のから末期腎不全治療としてPKTは急性拒絶発症に十分な注意を払った上で、KTLDよりも推奨されると考えられる。

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