演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

知的障害者に対する血液透析導入の経験

演題番号 : P-2-280

石川 英二:1、鈴木 康夫:1、春木 あゆみ:1、伊藤 貴康:1、藤本 美香:1、村田 智博:1、伊藤 正明:1、石田 博子:1、西田 智子:1、伊與田 義信:2

1:三重大学医学部附属病院血液浄化療法部、2:津みなみクリニック

 

【症例】26歳男性。重度精神発達遅滞で知的障害者施設に入所中。3ヶ月前から元気がなく、末期腎不全と診断された。近医で透析困難と言われたが母親の強い透析希望で紹介となった。
【経過】腎代替療法選択に際し、知的障害以外に、針を刺すと大声で暴れる、施設は集団生活で衛生面や管が他の患者に引っ張られる問題あり、母親も知的障害、など重大な問題が発覚。HD、PD、移植どれも選択できない状況で透析見合わせも検討したが、母親の意見を尊重しHD導入を試みた。全身麻酔下で内シャント造設を行い、穿刺と抜針時は大人2人の抑制が必要だが、穿刺後は母親の見守りで3時間の透析が可能であった。施設職員に送迎と穿刺時の抑制の協力いただき、1年以上安定透析ができている。
【考察】知的障害者の腎代替療法選択では、医療スタッフに加え、親権者、施設職員、公的機関職員からの情報と協力が必要で、社会性の高いチーム医療で対応することが重要であった。

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