演題情報

ポスター

開催回
第60回・2015年・横浜
 

内シャントの過剰血流を外科的に治療し肺高血圧症の改善を得た一例

演題番号 : P-2-142

尾関 貴哉:1、野村 理恵:1、高橋 彩子:1、菱田 学:1、山川 大志:1、長坂 隆治:2

1:豊橋市民病院腎臓内科、2:豊橋市民病院移植外科

 

【症例】糖尿病性腎症による慢性腎不全のため他院通院中の82歳男性。入院12ヶ月前に左肘部に内シャント造設し血液透析導入。入院3ヶ月前から労作時呼吸困難感が出現。入院1ヶ月前からは階段昇降が出来なくなった。徐々に症状悪化し、ほとんど歩けなくなったため紹介。来院時は下腿浮腫なし。心臓超音波検査で著明な右室拡大、推定右室圧上昇(86mmHg)、重度の三尖弁閉鎖不全症を認めたが、左室拡大や壁運動異常および僧帽弁・大動脈弁は異常なし。肺高血圧症として入院し原因検索をおこなったが肺塞栓や膠原病などは否定的であった。内シャントの過剰血流の影響が疑われたため二本に分岐したシャント静脈の一本を結紮し血流の減少を図ったところ、6分間歩行や右心カテーテルでの肺血管抵抗の改善を認めた。最終的に血管拡張薬は使用せず退院となった。
【結論】内シャントの過剰血流は透析患者の肺高血圧症の原因となりうる。その場合はシャントに対する外科的な治療が有効と考えられる。

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