演題情報

ポスター

開催回
第60回・2015年・横浜
 

心不全増悪に対し, シャント閉鎖術が著効した1例

演題番号 : P-2-139

川端 千晶:1、布留川 貴也:1、中尾 彰秀:1、根岸 康介:1

1:(株)東芝東芝病院腎臓内科

 

【症例】78歳, 女性. 定期外来受診時, 胸水・下腿浮腫を認め精査加療目的に入院. もともとEF30%の低左心機能, 僧房弁逆流症Ⅲ°であったが, 入院時はEF 18%と低下. Cre は2.17 mg/dlで変化なし. 利尿剤を増量するもX+3日に乏尿となり, 限外濾過を2回施行して離脱. X+8日, 血圧低値と再度乏尿のため血液透析(HD)を2回施行. 血圧低値に対しドブタミン(DOB) を投与し, 利尿は良好となった. 心筋シンチで虚血認めず, 心不全増悪の原因は, 2年前に腎不全急性増悪のため造設した前腕内シャントによる心負荷と考えられた. X+17日, 内シャント閉鎖術と, 今後の透析導入を見据えて動脈表在化術を行った. X+27日にDOB漸減終了, β-blocker再開するも, 収縮期血圧と尿量は保たれていた. 閉鎖術2週間後にはEF 32%と改善を認めた. DOBによりHDを離脱でき, シャント閉鎖によりDOBを離脱できた. Creは退院時3.5 mg/dl, 半年後には2.5 mg/dlまで改善し, EFは 30%を維持している.
【結語】シャントの心負荷増大はしばしば問題となる. 治療経過を文献的考察とともに報告する.

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