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開催回
第60回・2015年・横浜
 

血液ポンプローラスプリング破損による実血流量低下をきたした1例

演題番号 : P-2-073

古旗 はるか:1、福島 敦子:1、近藤 真由美:1、中木屋 るみ子:1、稲垣 均:1、中江 幸子:1、池田 謙三:1

1:(医)社団望生会泉が丘内科クリニック

 

【はじめに】血液ポンプローラスプリング破損による実血流量の低下例を経験した。原因特定に3日を要した稀有なケースであり報告する。
【経過】51才女性の透析中、静脈圧低値(通常90~100⇒10~20mmHg)を確認した。透析監視装置(東レ・メディカル社製TR-2000MV)の血流量表示、ピロー、血液ポンプの脱血具合には異常を認められなかった。3日前から同装置使用の2例にも同様の静脈圧低値が確認され、装置の異常を疑い、血液ポンプローラスプリング1本の破損が原因と特定した。3例の血液検査では軽微な悪化を認めたが、装置補修後は静脈圧とともに速やかに改善した。
【考察】メーカー側にも過去に報告事例のない稀有な破損であり、静脈圧低値以外に顕著な異常を呈さない点が特異である。今回、破損による実血流量/表示血流量=100/200ml(温水を用いた社内資料)と約50%に低下していた可能性があり、早期特定は重要である。透析中の静脈圧異常低下には、かかる破損の可能性を考慮すべきと考える。

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