演題情報

ポスター

開催回
第60回・2015年・横浜
 

片腎膿瘍による急性腎不全加療中に意識障害を呈した一例

演題番号 : P-1-535

島田 果林:1、今井 洋輔:1、橋本 展洋:1、安田 慶明:1、光本 憲祐:1、冨田 弘道:1、鈴木 朗:1、勝二 達也:1、山道 岳:2、大薗 達彦:3、林 晃正:1

1:大阪府立急性期・総合医療センター腎臓高血圧内科、2:同泌尿器科、3:同神経内科

 

症例は81歳男性. 2004年に膀胱癌, 右尿管癌に対して膀胱全摘, 右腎摘除術, 骨盤内リンパ節郭清, 左尿管皮膚瘻造設術を施行. 2014年左腎尿管皮膚瘻閉塞, 左腎膿瘍, 術後再発肺転移, 多発リンパ節転移により, 急性腎不全をきたし透析加療となった. 抗生剤加療と尿管皮膚瘻閉塞の解除を繰り返し行ったが, 病勢コントロールに難渋した. 透析開始から約1カ月半後, 急性発症の意識障害を呈したため, 頭部MRIを施行し,T2wで両側視床内側, 乳頭体, 中脳水道周囲に高信号領域を認め, ビタミンB1濃度低値, 意識障害, 運動失調, 外眼筋麻痺と臨床症候と併せて, Wernicke脳症と確定診断した. 症状は, チアミン補充にて軽快したが, アルコール多飲歴なく, 少量ながら食事摂取も可能であったことから, ビタミンB1欠乏をきたした要因には, 透析, 感染, 悪性腫瘍等の影響が考えられ, 文献的考察を加えて報告する.

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