演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

腹膜透析導入後に認知機能が低下した顕微鏡的多発血管炎の1例

演題番号 : P-1-533

大和田 めぐみ:1、飯盛 聡一郎:1、蘇原 映誠:1、岡戸 丈和:1、頼 建光:1、内田 信一:1

1:東京医科歯科大学医学部附属病院腎臓内科

 

【症例】64歳女性
【現病歴】59歳時に急速進行性糸球体腎炎、肺胞出血、MPO-ANCA陽性を認め、顕微鏡的多発血管炎の診断となった。ステロイドパルス療法とIVCYを施行し、その後PSLを漸減していった。腎病変はCKDに移行し、60歳時に腹膜透析導入となった。61歳時にMPO-ANCAが再度陽性となったが、随伴する所見はなく経過観察とされていた。63歳ごろから物忘れが目立つようになり、腹膜透析の自己管理困難となったので血液透析へ移行した。頭部MRIで実質内に慢性虚血性変化を認め、MRAで血管の異常を認めなかった点から、顕微鏡的多発血管炎により脳血管性認知症にいたったと推測された。
【考察】脳血管病変がANCA関連血管炎に併発する確率は0-3.6%と言われている。壊死性血管炎により、血管が破裂して多発脳出血や脳梗塞を起こす事例や、65歳以下で認知症に至った人は30%にものぼるとの報告もある。透析患者の認知症で、原病がANCA関連血管炎であった際には、原病による認知機能低下も鑑別としてあげる必要がある。

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