演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

透析導入直後に皮質盲で発症したPRESの一例

演題番号 : P-1-530

郡司 真誠:1、国府田 恵:1、大久保 裕希:1、佐藤 ちひろ:1、海老原 至:1

1:社会福祉法人恩賜財団済生会水戸済生会総合病院腎臓内科

 

【症例】糖尿病性腎症による慢性腎不全で通院中の65歳男性。2014年1月19日呼吸苦のため受診、血圧177/110mmHg、採血上BUN/Cre 92.6/10.89mg/dlと腎機能障害の進行を認め入院となった。
【既往歴】糖尿病、高血圧、脳梗塞 
【経過】入院後急速に呼吸苦が進行し一時心肺停止、蘇生にて速やかに心拍再開が得られたが、強直性痙攣が連発し、鎮静・人工呼吸器管理下で透析を開始した。第2病日には改善し抜管、血圧は160-170/90-100前後で推移した。第6病日光覚弁レベルの急激な視力障害を発症し頭部MRI拡散強調画像では両後頭葉に高信号領域を認め、可逆性後頭葉白質脳症(PRES)に伴う皮質盲と考えられた。血液透析継続のみにて視力障害は自然回復し、第11病日には識字可能となった。
【考察】PRESは高血圧・薬剤・代謝障害等の要因から脳血管自動調節能の破綻を来し、脳実質に可逆性・浮腫状変化を生じることに起因する神経学的症候群とされる。本症例では透析導入直後に発症しており、機序を考慮する上で貴重な症例と思われる。

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