演題情報

ポスター

開催回
第60回・2015年・横浜
 

興味深い経過と治療効果を認めたWernicke脳症の一例

演題番号 : P-1-528

渡辺 充:1、尾関 俊和:2、湊口 俊:2、村井 由香里:2、濱田 卓也:3、川人 瑠衣:1、龍華 章裕:2、高杉 浩司:1、大山 友香子:2、野村 篤史:1、富野 竜人:2、志水 英明:2、藤田 芳郎:1

1:独立行政法人労働者健康福祉機構中部労災病院リウマチ膠原病科、2:独立行政法人労働者健康福祉機構中部労災病院腎臓内科、3:独立行政法人労働者健康福祉機構中部労災病院総合内科

 

【症例】患者は82歳男性で糖尿病性腎症の悪化にて透析導入、易怒性の強い前頭葉側頭葉認知症として内服加療を受けていた。来院数日前より急激に進行する意識状態の悪化、低体温があり、当院紹介受診。原疾患の悪化と誤嚥性肺炎として治療を開始したが意識状態はJCSⅡ-10より改善なかった。入院数日後、ビタミンB1濃度低値が判明し、Wernicke脳症の診断としてビタミンB1のパルス療法を開始したところ、臨床症状に劇的な改善を認めた。
【考察】本症例では低蛋白食や透析加療における水溶性ビタミン喪失に伴う慢性的なビタミンB1不足を背景にWernicke脳症を発症した。視床下部障害における低体温、refeeding症候群を疑う低リン血症など興味深い徴候を呈しており、透析患者の治療し得る意識障害として重要な鑑別疾患と考えられた。

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