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開催回
第60回・2015年・横浜
 

血液透析患者の膀胱癌に対するBCG膀胱内注入療法にて反応性関節炎をきたした1例

演題番号 : P-1-522

由利 康裕:1、平出 聡:2、小島 一郎:2、井上 真実:2、宮崎 喜子:2、岩崎 滋樹:2

1:社会福祉法人聖隷福祉事業団聖隷横浜病院泌尿器科、2:社会福祉法人聖隷福祉事業団聖隷横浜病院腎臓高血圧内科

 

【症例】71歳,女性.68歳時から血液透析を施行していた.多発膀胱癌のため,2007年4月に経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行した.術後補助療法として,同年7月にBCG膀胱内注入療法を開始した.2回目施行後より頻尿,排尿時痛が出現したため以後中止とした.約1か月後に両肘,両膝,両足の関節痛が出現した.NSAIDs投与で改善しないため,リファンピシン450mg,イソニアジド100mgを7日間投与した.約2週間で疼痛は改善した.その後症状の再発はなかった.
【考察】BCG膀胱内注入療法後に無菌性尿道炎,結膜炎,関節炎をきたすReiter症候群が知られているが,本症例では結膜炎を欠いたので反応性関節炎とした.確立した治療法はなく,ステロイドが有効との報告が多い.本症例では抗結核薬の投与が有効であった.
【まとめ】尿量が減少した血液透析患者に対するBCG膀胱内注入療法には注意が必要と考えられる.

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