演題情報

ポスター

開催回
第60回・2015年・横浜
 

若年性胆囊癌のため腎移植を断念した自閉症・精神発達遅滞を有する1例

演題番号 : P-1-520

有地 直子:1、小川 貢平:1、永見 太一:1、安食 春輝:1、小池 千明:1、中村 成伸:1、三井 要造:1、平岡 毅郎:1、洲村 正裕:1、安本 博晃:1、椎名 浩昭:1、竹谷 健:2、山口 清次:2

1:島根大学医学部附属病院泌尿器科、2:島根大学医学部附属病院小児科

 

症例は24歳、男性。1歳時にネフローゼ症候群と診断され、12歳時に腹膜透析導入に至った。自閉症、精神発達遅滞、てんかんなど多くの合併症を有しており、家族は腎移植には消極的であったが、残腎機能低下と腹膜劣化に伴い、腹膜透析の継続が困難になったため、腎代替療法として母親をドナーとした生体腎移植を希望し当科外来を受診した。右腎腫瘍の鑑別目的に施行したMRIと超音波検査にて胆囊癌の可能性を否定しえず、生体腎移植術を中止し胆囊摘出術、内シャント作製術を施行した。病理診断は乳頭状腺癌stage Iであった。胆囊癌の発症率が腎不全患者で高いとする報告は見られず、若年性胆囊癌自体が非常に稀な疾患である。長期透析患者の癌スクリーニング検査の重要性は言うまでもないが、本症例は様々な合併症を有しており、今後の腎代替療法についても家族と検討を重ねる必要がある。

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