演題情報

ポスター

開催回
第60回・2015年・横浜
 

胃癌による潰瘍性病変により不明熱を呈した血液透析患者の1例

演題番号 : P-1-519

若山 愛子:1、村越 真紀:1、佐竹 健至:1、田中 裕一:1、海老原 功:1、小出 輝:1

1:社会医療法人社団順江会江東病院腎臓内科

 

【症例】84歳、男性。維持透析中
【経過】定期採血でWBC16700、CRP11.05と炎症反応の上昇を認め、抗生剤加療を行うも改善なく、精査加療目的に入院となった。自覚症状はないが38度台の発熱と炎症反応高値が続き、培養、画像検査行うも感染源不明であり、抗生剤継続するも炎症反応の改善を認めなかった。徐々に貧血の進行を来し、上部消化管内視鏡検査を施行し、全周性の潰瘍性病変を認めた。絶食と抗潰瘍薬の投与にて解熱し炎症反応も改善した。しかし12日後の内視鏡所見では潰瘍の改善は乏しく、病理組織学的検査にて印環細胞癌と診断され、外科的治療の方針となり幽門側胃切除術施行となった。
【考察】本症例では発熱の原因として高度の潰瘍性病変が考えられた。透析患者では胃粘膜病変や胃癌の発生率は高いとされている。高齢者では自覚症状が乏しいこともあり、高度の潰瘍性病変は不明熱の鑑別疾患の一つとして考えられる。

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