演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

不明熱の血液透析患者に消化管外腫瘤を認めた一例

演題番号 : P-1-518

神田 怜生:1、佐藤 大介:1、相澤 昌史:1、船曳 和彦:1

1:順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター腎・高血圧内科

 

【症例】48歳、男性
【主訴】発熱、腹部腫瘤
【現病歴】糖尿病性腎症による末期腎不全で、平成26年4月1日に血液透析を導入、導入直後より39℃台の発熱を認め、CRP8.5mg/dlと炎症反応高値であった。インフルエンザ陰性、血液培養陰性、βDグルカン正常、悪性疾患、膠原病も認めなかった。Gaシンチ上炎症部位を認めず、プロカルシトニン20.1ng/mlと高値であり細菌性感染と考えた。以降、近医で維持透析を施行していたが、8月26日に腹部腫瘤を指摘され精査加療目的で入院となった。
【臨床経過】画像上、腹腔内小腸周囲に12×5×8㎝の嚢胞性腫瘤を認めた。手術所見は臓・壁側腹膜に充実性腫瘤を多数認め、腫瘤自体は癒着が強く切除不可の進行性の悪性軟部腫瘍であった。病理所見は、高度の好中球・マクロファージの浸潤、巨細胞状の多核細胞、核の多形性を認め、免疫染色で特異的マーカーは陰性であった。以上より、炎症性悪性線維性組織球腫と診断した。
【考察】透析症例における本疾患については既報がなく、貴重な症例と考えられたため報告する。

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