演題情報

ポスター

開催回
第60回・2015年・横浜
 

血液透析患者で非アルコール性脂肪肝(NASH)を背景肝として肝細胞癌が発症した1例

演題番号 : P-1-517

久保 幸美:1、足立 浩樹:1、岡田 圭一郎:1、中山 佳苗:1、松浦 寿一:1、沖野 一晃:1、正島 季代:1、松井 祐樹:1、藤本 圭司:1、井村 淳子:1、渥美 浩克:1、奥山 宏:1、山谷 秀喜:1、横山 仁:1

1:金沢医科大学病院腎臓内科

 

【症例】60歳代,男性。学童期より肥満を認め,最大140㎏(BMI 42.3kg/m2)まで体重が増加し,以後100kg台を推移していた。30歳代で脂肪肝と診断され,40歳代で低アルブミン血症,腹水貯留の為入院した際に肝硬変と診断された。腹水貯留の為肝生検は施行されていないが,臨床経過より肝硬変の原因としてNASHが疑われた。50歳代で糖尿病性腎症に伴うネフローゼ症候群をきたし,その数年後体液コントロール不良により血液透析導入となった。週3回4時間の維持透析により体重は導入時80Kgから5年後70Kgとなった。導入後13年で肝S5に腫瘤性病変が認められ,画像所見上肝細胞癌に矛盾しないと判断しラジオ波凝固療法が施行された。この時施行された背景肝の組織像は脂肪沈着は認めず典型的なNASH像ではなく,線維化のみを認めburn-out NASHと判断した。血液透析患者でNASHを背景肝とした肝細胞癌の発症例は稀であり,文献的考察を加え報告する。

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