演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

腹膜透析導入後に発症し、外科的治療で治癒し得た横隔膜交通症の一例

演題番号 : P-1-430

竹内 由佳:1、北林 千津子:1、山崎 大輔:1、大野 良晃:1、濱田 真宏:1、森川 貴:1、小西 啓夫:1、浅井 利大:2

1:大阪市立総合医療センター腎臓高血圧内科、2:大阪市立総合医療センター泌尿器科

 

症例は76歳女性。ネフローゼ症候群および腎硬化症に伴う末期腎不全により、腹膜透析(PD)を導入し、3カ月後の胸部X線で左片側の胸水貯留を認めた。PDカテーテルから腹腔内に造影剤を注入した後のCTで、左胸水のCT値上昇を認めたので、腹腔と左胸腔間が交通する左横隔膜交通症と診断した。交通部位を同定して閉鎖するために、PDカテーテルより気腹して、インジゴカルミン色素含有透析液を腹腔内に注入したが、交通部位を特定できなかった。このため、横隔膜の菲薄化部位を切除縫合する手術をしたところ、胸水は増加しなくなり、PDを再開し得た。横隔膜交通症は、貯留した透析液が腹腔内圧を上昇させ、横隔膜の脆弱部位から胸腔内に移行するPD合併症である。今回、PD導入3か月後に横隔膜交通症を発症し、外科的治療で軽快した一例を経験したので、若干の文献的考察を含めて報告する。

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