演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

意識障害を合併し、多発膿瘍を認めた感染性心内膜炎の1例

演題番号 : P-1-215

奥津 理恵:1、塩山 知里:1、吉田 顕子:1、小林 隆彦:1、秋田 英貴:2、鄭 子文:2

1:東京都保健医療公社豊島病院腎臓内科、2:東京都保健医療公社豊島病院検査科

 

【症例】79歳男性
【主訴】意識障害
【既往歴】2型糖尿病・慢性腎不全
【現病歴】発熱、後頸部痛と嘔吐が出現し近医で精査されたが異常はなかった。しかし発熱は遷延、8日目に意識障害をきたし、呼吸不全の合併も認めたため入院となった。
【経過】入院後人工呼吸器管理を開始、CTでも意識障害や膿瘍を示唆する病変は認めなかった。第2病日には敗血症性ショックに伴う慢性腎不全急性増悪にて血液透析を開始した。血液・痰培養よりStaphylococcus aureusが検出され、第5病日には経食道エコーで疣贅を認めたことから感染性心内膜炎の診断に至った。抗生剤加療を継続するも第10病日に永眠となった。病理解剖を施行し、大動脈弁に8mm大の疣贅を認め、心筋や脳、肺など多臓器に多発する膿瘍を認めた。
【考察】急激な経過をたどり、全身に膿瘍形成を認めた感染性心内膜炎の1例を経験した。特に心筋内膿瘍は感染性心内膜炎の約30%に合併するとされ、文献的考察を含め報告する。

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