演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

敗血症で死亡し,剖検にて化膿性前立腺炎と診断された透析患者

演題番号 : P-1-213

小口 智雅:1、石田 正高:1、戸田 滋:1、白鳥 勝子:1

1:社会医療法人財団慈泉会相澤病院腎臓内科

 

【症例】80歳代の男性.原疾患は腎硬化症で透析歴4年.自尿はわずかに残存していた.1年前から認知症が顕著となり,易怒性で介護抵抗したり,透析中の安静が保てなかったり,定期的血液透析の継続が難しくなっていた.1日前から発熱と食欲低下あり,WBC 12,920μ/l,CRP 20.8mg/dlと上昇し,入院となった.尿中白血球増多があり,尿および血液の培養で緑膿菌が検出された.CTでは前立腺の腫大をみとめたが,直腸診はおこなっていなかった.認知症と意識混濁で問診とれず,排尿時痛の有無ははっきりしなかった.尿路感染からの敗血症として,抗生剤投与したが改善せず,入院5日目に死亡した.剖検では膀胱炎とともに,広汎な膿瘍形成を伴う前立腺炎をみとめ,敗血症の感染源と診断された.
【考察】尿量が少なくなって尿混濁しやすい透析患者は尿路感染をおこしやすい.しかし認知症があり,前立腺炎の生前診断は難しかった.透析患者の前立腺炎は,敗血症や死因になりうる疾患であると認識させられた.

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