演題情報

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開催回
第60回・2015年・横浜
 

透析導入経過中にClostridium difficile敗血症を呈した一例

演題番号 : P-1-209

佐塚 美幸:1、鈴木 麗子:1、坂口 祐希:1、江渡 加代子:1、木本 成昭:1

1:青梅市立総合病院腎臓内科

 

【はじめに】Clostridium difficileによる偽膜性腸炎は抗菌薬の使用を契機にしばしばみられる。しかし、菌血症は稀であり予後不良である。
【症例】57歳男性。末期腎不全・消化管出血で緊急血液透析導入となった。経過中、肺炎を合併しABPC/SBT、MEPMの投与を行った。抗菌薬投与開始25日後に下痢・発熱を認め、CDトキシン陽性より偽膜性腸炎と診断した。整腸剤のみの投与で下痢の量・回数は自然軽快した。血液培養は陰性であった。下痢出現から27日後にショックとなり、CT所見より腸炎による敗血症性ショックが考えられ、MEPMの点滴とともにMNZの内服を開始した。血液培養提出7日後にClostridium difficileが検出され、MNZ内服にVCM点滴を追加、4日後に院内不採用であったMNZの点滴に切り替えた。しかしショックとなった24日後に永眠された。
【まとめ】透析患者は免疫抑制状態にあり、Clostridium difficile腸炎から菌血症への波及も考慮し早期の治療介入が必要と思われる。また血流感染にはMNZまたはVCMの静脈投与が必須である。

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