演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

シャント閉鎖後も心機能改善がみられなかった重症心不全の透析患者に対しAdaptive Servo Ventilation(ASV)が著効した1例

演題番号 : O-1235

東 一輝:1、東城 美加:2、山崎 諭:3

1:あさまコスモスクリニック臨床工学部、2:同看護部、3:同内科

 

【背景】
当院では2014年4月から在宅呼吸療法業務を立ち上げ、薬物療法に抵抗性を持つ重症心不全の治療のために透析患者に対するASVの導入に積極的に取り組んでいる。
【症例】
66歳男性。20年来糖尿病・高血圧。2012年5月血液透析導入、同年8月うっ血性心不全に対する心臓カテーテル検査にてDCMと診断(LVEF:42%)。β遮断薬投与後も徐々に心機能が低下、除水困難となり2014年3月シャント閉鎖・在宅酸素療法を施行したが、依然うっ血性心不全を繰り返す為、ASV導入となった。ASV導入後NT-pro BNPは121,940pg/mlから11,951pg/ml,CTRは62.2%から48.0%に減少した。LVEFは20.7から34.8%に上昇した。心エコー上、心嚢水の減少も見られ在宅酸素療法も離脱することができた。
【考察】
適切なPEEP設定による心うっ血解除と夜間の安定呼吸による交感神経活性抑制作用が心機能改善に影響し、シャント閉鎖後も心機能改善がみられない重症心不全患者に対してもASVは有効に作用したと考えられた。

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