演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

テラプレビルによる急性腎傷害に対し血液透析療法にて治療を要した一例

演題番号 : O-1232

大石 展盟:1、山田 有美:1、平塩 秀磨:1、長沖 祐子:2

1:東広島医療センター腎臓内科、2:東広島医療センター消化器内科

 

【症例】70歳,女性.インターフェロンによりC型慢性肝炎(ジェノタイプ 1B)に対する治療を行ったが,ウイルスが消失しなかった.7.1 logIU/mlと高ウイルス量を示していた.このためテラプレビルを用いた治療が導入された.導入時の血清Cre値は0.74㎎/dl (eGFR 58.9ml/min/1.73㎡)であり,テラプレビルは2250㎎/日と通常用量が投与された.内服後4日目に血清Cre値は6.67㎎/dl (eGFR 5.3ml/min/1.73㎡)まで上昇しており,治療を中止した.内服後6日目には無尿となり,同日より間欠的血液透析を行った.計2回の血液透析にて急性腎障害を脱した.全身状態が十分に改善したのちに腎生検を行ったところ,間質障害の所見を認めた.
【考察】 テラプレビルは時に重篤な腎機能障害を呈することが知られているが,本症例のように短期間に急激に腎障害が進行し,腎組織の検証がなされている例はほとんどない.希少な経験であるため,若干の文献的考察を加え報告する.

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