演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

急性テオフィリン中毒による心停止症例に対して、血液透析を行い改善した1例

演題番号 : O-1231

青柳 健一:1、熊澤 淳史:1、小畠 久和:1、小原 章敏:1

1:市立堺病院集中治療科

 

【症例】鬱病で近医通院中の49歳女性。自宅で吐血しているところを夫が発見して救急要請し、当院へ搬送された。上部消化管内視鏡検査を施行し、食道下部のびらんからの出血と判断した。胃内に錠剤を認め、問い質したところ、薬剤過量内服を認めたが、薬剤名は不明であった。入院2時間後、心室細動となり、心肺蘇生を施行した。心拍再開後も痙攣発作が持続し、挿管人工呼吸管理とした。頻脈・呼吸性アルカローシス・低カリウム血症・高血糖を認め、アシドーシス補正目的にCHDFを開始した。翌日、夫が自宅でユニフィルLA(200)84錠(16800mg)の空袋を発見したため、テオフィリン中毒を疑い、活性炭を投与、CHDFをHDに変更した。HD開始後より、痙攣・頻脈・乳酸アシドーシス等の中毒症状は軽減した。意識障害が遷延したが、第10病日に抜管、ICUを退室し、第18病日にリハビリ病院へ転院した。テオフィリン血中濃度は、CHDF開始前201μg/ml、開始8時間後173μg/ml、HD開始5時間後68.4μg/ml、翌日19.2μg/ml(有効血中濃度10-20)であった。

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