演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

腫瘍崩壊症候群による急性腎障害に対し、ラスブリカーゼ・血液透析が奏功した一例

演題番号 : O-1230

土肥 浩太郎:1、鈴木 泰生:1、市川 義一:1、田口 淳:1、笠原 正男:1、久保田 英司:1

1:静岡赤十字病院内科

 

52歳・女性、骨盤内・腹腔内のびまん性大細胞性B細胞性リンパ腫を発症した。腫瘍による両側水尿管症・急性腎障害を発症するも、両側尿管ステント留置により腎機能は改善した。その4日後、乏尿、腎機能低下(Cr4. 23 mg/dl)、高尿酸血症(UA 31.2 mg/dl)、高K血症(K 7.2 mEq/l)を認め、腫瘍崩壊症候群と診断し、血液透析・ラスブリカーゼ投与を施行した。速やかな血清尿酸濃度の低下とともに、乏尿発症から3日後には血液透析を離脱し、腎機能低下も軽快した。腫瘍崩壊症候群では、尿細管における尿酸結晶により急性腎障害を来す事があるが、尿酸結晶は濃度依存性に溶解し、これまでにも早期に血清尿酸濃度を10mg/dl以下に低下させる事で乏尿から利尿へ転じる事が報告されている。ラスブリカーゼ投与ならびに血液透析施行により高尿酸血症を早期に治療する事で、腎機能障害が軽快した事を経験したためここに報告する。

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