演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

チオ硫酸ナトリウムが有効であった手指のcalciphylaxisの一例

演題番号 : O-1206

森 篤史:1、林 和歌:1、山口 宣久:2、木下 直志:3、西野 友哉:4

1:(医)白十字会佐世保中央病院腎臓内科、2:(医)白十字会佐世保中央病院皮膚科、3:佐世保市立総合病院形成外科、4:長崎大学病院腎臓内科

 

80才男性。X-2年糖尿病合併腎硬化症を原疾患に血液透析を導入。ワーファリンを使用中であった。また食事療法が不良で高リン酸血症が継続していた。X年5月より手指にびらんが出現、周囲に激しい疼痛を伴う紫斑も認め、皮膚潰瘍を形成していった。PG製剤・フィブラストスプレーで治療するも難治性で、症状からcalciphylaxisを疑いチオ硫酸ナトリウム20g週3回を開始。2-3週間で症状は改善傾向を示し、2ヶ月で潰瘍もほぼ消失したため、チオ硫酸ナトリウムを終了としたが再燃はなかった。Calciphylaxisは、透析患者に生じる強い有痛性の紫斑に始まる難治性潰瘍で、細動脈石灰化を背景として創傷を契機に多発性の微小塞栓を生じ、潰瘍が形成されると考えられている。また上肢に生じることは比較的少ない。今回、透析患者に生じたcalciphylaxisによると思われる手指の難治性皮膚潰瘍にチオ硫酸ナトリウムが有効であった症例を経験したので報告する。

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