演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

カルシフィラキシスが強く疑われた2症例

演題番号 : O-1204

大屋 道洋:1、南方 保:2、黒木 孝:1、大森 孝平:1

1:(医)大平会大森クリニック、2:(医)協仁会小松病院

 

【症例1】49歳男性、主訴:陰茎痛、原疾患:糖尿病腎症
【病歴】陰茎潰瘍のため4つの医療機関を受診し、梅毒疑い、Behçet病疑い、陰茎癌疑い、陰茎Lipschutz潰瘍、亀頭包皮炎、壊疽性膿皮症の診断で治療を受けるも軽快せず。激しい疼痛が持続し一時は陰茎切断の話も出たが、第120病日より疼痛が軽減し、第172病日治癒に至る。
【症例2】69歳女性、主訴:右大腿部痛、原疾患:慢性糸球体腎炎
【病歴】右大腿部潰瘍のため5つの医療機関を受診し、血管炎疑い、閉塞性動脈硬化症、外傷性脂肪壊死、多発性皮膚壊死の診断で治療を受けるも軽快せず。第29病日入院となりカルシフィラキシスと診断。Ca、IPの管理と潰瘍処置で第86病日に軽快退院となる。
【考察】カルシフィラキシスは透析患者におこりやすいが、十分に認知されず診断に至らない例もある。2症例とも無酢酸透析液を使用し、Ca×IP積は55を超えていたが、低アルブミン血症やワルファリン使用はなかった。
【結論】陰茎や大腿の難治性潰瘍を診た場合、カルシフィラキシスを疑うことは重要である。

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