口演
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血液透析(HD)止血困難患者における穿刺針小径化による止血時間及び透析効率の検討 演題番号 : O-1185 早栗 徹:1、宮田 賢宏:2、阿部 誠:1、村田 昭平:1、岩谷 嘉仁:1、日比 真志:1、安田 智雄:1、松島 弘幸:3 1:まつしまクリニック透析室、2:大阪電気通信大学、3:まつしまクリニック人工透析内科
【目的】HD止血困難患者に対し小径化した穿刺針を用いて、止血時間及びHD効率や実血流量の変化を比較検討した。
【対象及び方法】16Gにて止血時間が10分以上かかるHD患者6名。16Gと17Gで各患者3回ずつHD施行し止血時間及びKT/Vと実血流量を測定した。止血時間はガーゼに血液付着がなくなった時点とした。脱血(A)側は全て逆穿刺とし実血流量はHD02を用いて測定した。 【結果】16Gから17Gへの変更により、止血時間はA側5.7±1.4分→3.6±0.4分、返血(V)側6.6±1.5分→4.4±0.6分と有意に改善した(p<0.05)。KT/Vは16Gで1.48±0.19→17Gで1.50±0.21と明らかな変化は認めなかったものの、実血流量は17Gで有意に低下した(p<0.01)。 【考察】小径化により実血流量の低下はあるものの、HD効率を変える事なく止血時間を短縮できる事を配慮して、穿刺針の選択が必要と考えられる。 【結論】HD止血困難患者に対して穿刺針の小径化は止血時間の短縮に有効であった。 |
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