演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

難治性腹水を認めた維持透析患者に剖検を行い粟粒結核と診断した1例

演題番号 : O-1170

松本 あゆみ:1、田中 綾子:1、水本 綾:1、原田 環:1、高間 俊郎:2

1:東大阪市立総合病院内科、2:(医)紀陽会田仲北野田病院

 

【緒言】透析患者では結核および肺外結核の頻度が高いが、結核菌の同定が困難である場合が多く、臨床経過や複数の検査から総合的に結核感染を判断する必要がある。
【現病歴】腎硬化症のため6年前に維持透析導入。5年前に他院で粟粒結核と診断され、同年脊椎カリエス・腸腰筋膿瘍の合併に対して当院で手術加療された既往あり。4か月前から多量腹水貯留を認め、他院で精査されたが、各種培養から結核感染は否定的と判断されていた。その後、食思不振、衰弱のため通院透析困難となり当科入院。炎症反応上昇および、CT検査で胸腹膜の肥厚や結節および脾臓内石灰化の多発を認めたが、衰弱のため生検困難であった。結核感染を疑い血液、胃液、腹水検査など繰り返すが全て陰性所見であり、診断的治療として抗結核治療を開始。しかし急性肝障害を来したため中断、徐々に全身状態が悪化し死亡の転帰となった。剖検で全身の多発結節から結核菌が同定され、粟粒結核の診断に至った。文献的考察を加え、考察する。

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