口演
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院内外の他職種連携・看護介入により透析の通院が可能となった一事例~通院拒否のある高齢患者と配偶者への支援~ 演題番号 : O-0986 小畑 由香:1、若林 美奈:1、齋藤 祐一:1、大房 雅実:1、遠藤 早苗:1、鈴木 浩一:2、神本 昌宗:2、渡部 良一郎:2 1:竹田綜合病院血液浄化センター、2:竹田綜合病院内科
【症例】
患者:70代,男性。透析歴:8年。原疾患:糖尿病性腎症。既往歴:脳出血・脳梗塞(左不全麻痺),要介護3。家族:妻,80代。アルツハイマー型認知症,要支援1。2人暮らし,夫婦間の実子なし。 【経過】 患者は服薬と食事の自己管理ができず,倦怠感から通院拒否の言動が続いていた。配偶者は認知症であり,他に患者を支援できる家族や親族はいない。そこで院内外の他職種と担当者会議を開き,内服薬・インスリンの管理は患者・家族以外でサポートする体制を整え,通院拒否時の連絡経路を統一し対応した。その結果,実際に通院しなかったのは1回であり,現在は通院拒否の言動はなく定期的な通院が可能となっている。 【考察】 通院拒否のある高齢透析患者と配偶者に対して,多職種が連携し各方面から支援することで定期的な通院が可能となった。家族背景を十分に理解し,患者・家族が必要とする援助を模索していくことが重要である。 |
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