演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

鉄安定同位体⁵⁷Feを用いたC.E.R.A.投与後にHb合成に寄与した食餌由来鉄の定量化

演題番号 : O-0840

手塚 有佳里:1、佐々木 雄亮:1、野口 真理子:1、倉澤 光江:1、萬 啓悟:1、下中 靖:1

1:中外製薬株式会社プロダクトリサーチ部

 

【目的】ESA刺激下では食餌由来鉄と貯蔵鉄が造血に利用されるが、各々の寄与を定量的に解析した報告は少ない。本研究ではマウスに対するC.E.R.A.(エポエチンベータペゴル)刺激下における食餌由来鉄のHb合成への寄与を、鉄安定同位体57Feを用いて定量的に評価した。
【方法】本実験では鉄非配合飼料に天然鉄を添加した対照飼料と、57Feを添加した57Fe飼料を使用した。通常飼料で飼育したマウスにC.E.R.A. 10 μg/kgまたは溶媒を投与し、投与直後に57Fe飼料に切り替えた。投与後2, 5, 8, 14日後の血球パラメーターを測定した他、赤血球中57Fe存在比をICP-MSを用いて測定し、赤血球中57Fe―Hbを算出した。
【結果】C.E.R.A.群では対照群と比較してHbが高値を示した。また投与後14日目の赤血球中57Fe―Hbは対照液投与群で1.5±0.2 g/dLであるのに対し、C.E.R.A.投与群では3.6±0.7 g/dLと高値を示した。
【考察】C.E.R.A.が造血を促進し、食餌由来鉄のHb合成への利用が亢進したことが定量的に示された。

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