演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

セレン欠乏の原因―透析によるセレンの喪失

演題番号 : O-0822

稲本 元:1、小森 正樹:1、小湊 範子:1、原 里美:1、廣瀬 由美:1、荒牧 久美子:1、上田 由美子:1、稲本 伸子:1、稲本 宗:2、水口 斉:3、脇野 修:3、林 晃一:3、伊藤 裕:3、加藤 学:4

1:自由ヶ丘南口クリニック、2:順天堂大学医学部附属静岡病院、3:慶應義塾大学医学部内科腎臓内分泌代謝科、4:慶應義塾大学医学部食用管理室

 

【背景】セレンは必須元素で欠乏は心筋症等の原因になる。透析患者の血清セレン濃度は低く、セレンが補因子のグルタチオンペルオキシダーゼ活性も低下するのに、透析食のセレン含有量は推奨量の4倍程多い。この矛盾はリン吸着剤のセレン吸着に一部由来していた。
【目的】セレンが透析でも喪失するかを見た。
【方法】セレン添加牛血清200mlをリザーバーに貯え、ポンプで0.1mのジアセテート膜ダイアライザーに送り、ヒト用の透析液でQB:10ml/分QD: 20ml/分で透析し、再びリザーバーに戻す操作を4時間施行し、リザーバー中のセレン濃度を継時的に測定、またダイアライザー入口と出口のセレン濃度を測定した。
【結果と考案】この実験系の尿素クリアランスはQB:200 ml/分換算で160ml/分、セレンのクリアランスは57ml/分に相当した。透析はセレン欠乏の重要な一因と判明した。

前へ戻る