演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

低血糖を契機にACTH単独欠損症が示唆された血液透析患者の1例

演題番号 : O-0789

中村 祐貴:1、橋本 英明:1、木村 朋由:1、佐藤 光博:1、田熊 淑男:1、佐藤 壽伸:1、金澤 雅之:2

1:JCHO仙台病院腎センター、2:JCHO仙台病院高血圧糖尿病内科

 

【症例】61歳男。悪性高血圧症由来の末期腎不全で血液透析導入後11年の透析歴あり。X年4月初旬から約1ヶ月間口渇、味覚異常、関節痛、断続的に38℃前後の発熱が持続。前医で抗菌薬投与が行われるも改善なく、徐々にADLの低下と食欲不振が認められ内服困難となり当科紹介入院。血圧124/70mmHg、電解質異常を認めないが断続的に低血糖が出現し、早朝安静時の血中ACTH3.2pg/ml、コルチゾール1.0μg/dlと2次性副腎不全であった。同時に測定したTSHは正常、頭部MRI上下垂体に器質的異常を認めず、ACTH単独欠損症が示唆された。ヒドロコルチゾンの点滴治療後約3週間で経口摂取可能となり内服治療に変更、リハビリ目的に転院した。血液透析により電解質異常など副腎不全に特徴的な臨床所見が顕在化しなかったと思われる。本邦で透析患者のACTH単独欠損症合併例は過去に報告例が少なく貴重な症例であり報告する。

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