演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

血液透析患者のTG/HDL比の有用性

演題番号 : O-0788

角田 政隆:1、池江 亮太:2、佐々木 直美:3、橋本 史生:3

1:H・N・メディックさっぽろ東、2:H・N・メディック北広島、3:H・N・メディック

 

【目的】脂質代謝異常は血液透析(HD)患者の心血管病(CVD)発症の一要因と考えるが、多くのHD患者のLDLは低値であり、その解釈は非HD患者とは異なる。HD患者における脂質プロファイルとCVDの関連について改めて検討した。
【方法】スタチン投与患者を除外した当院HD患者を対象に、採血時の脂質プロファイルとCVDの既往、及び採血後のCVDの治療や死亡の時点をエンドポイントとした、採血時の脂質プロファイルとの関連を検討した(観察期間1-77月)。
【結果】対象は90名(男性66名、女性24名、年齢64.1±13.0歳、透析歴103±121月)であった。CVDの既往と関連したのは、年齢(p=0.04)、TG/HDL比(p=0.03)であった。また、TG/HDL比(p=0.004, HR1.24, 95%CI: 1.07-1.45)はBMI(p=0.02, HR1.21, 95%CI: 1.03-1.41)と共に採血後のCVDイベント発症と独立して関連した。
【結論】TG/HDL比でLDLサイズを推定できる可能性が報告されている。TG/HDL比で簡便にsdLDL(small dense LDL)のようなLDLの質的異常を推定し、その悪影響を予測できる可能性がある。

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