演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

透析患者における運動負荷ABIの有用性

演題番号 : O-0731

垣上 翔:1、臼井 直人:1、小林 拓郎:1、上畑 昭美:1、土屋 貴彦:1、稲津 昭仁:1、久留 秀樹:1、須藤 祐司:1

1:(医)社団嬉泉会嬉泉病院

 

【はじめに】本研究は透析患者における心血管疾患早期発見に対する運動負荷ABI(ExABI)の有用性を明らかにする事である。
【方法】対象は安静時ABIが正常な透析患者32名とし、運動前後のABI低下率が15%以上を末梢動脈疾患(PAD)とした。また、ABI低下率と虚血性心疾患(IHD)の既往、頸動脈最大壁厚(maxIMT)及び冠危険因子との関連を比較し、更にIHDを従属変数として多変量解析を行った。
【結果】14例(43.7%)がPADと診断され、ABI低下率は安静時ABIと負の相関を、maxIMTと正の相関を認めた。また、IHD群でABI低下率、maxIMTが有意に高値を示した(p<0.05)。多変量解析では、ABI低下率がIHDの有意な危険因子であり(p<0.05)、ROC曲線から求めたIHDに対するcutoff値はABI低下率19.0%(感度0.6,特異度1.0)であった。
【結論】ExABI はPAD早期診断に有用であり、正常範囲内でも安静時ABIが低い程PADである可能性が高いと考えられた。また、IHDの予測にも有用であり、透析患者におけるABI低下率(cutoff値19.0%)はmaxIMTよりも優れた指標であると考えられる。

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