演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

血流通過時間(TVF)とABIを指標とした透析患者の末梢動脈疾患(PAD)評価

演題番号 : O-0730

荒木 知佳:1、八木司 文子:1、大谷 正彦:1、大島 美学:1、村上 朋子:1、藤岡 宗宏:2

1:社会保険直方病院検査科、2:同透析外科

 

【目的】透析患者のABIは偽高値が少なくない.そこで,ABI検査における脈波伝播速度(PWV)および脈波形の指標(UT,%MAP)と下腿動脈のTVFとの関連性について検討した.
【方法】ABIが0.9以上の血液透析患者39名73肢を対象に,前脛骨動脈(ATA),後脛骨動脈(PTA)ともにTVF延長がない肢を正常群,どちらかにTVF延長または閉塞を認めた肢をⅠ群,両方にTVF延長または閉塞を認めた肢をⅡ群と分類し,各パラメーターにおける3群間での相関性を調べた.
【結果】ABIおよびPWVでは,3群間に有意差を認めなかった.%MAPおよびUTでは,正常群とⅠ群,Ⅱ群間に有意差を認めた.正常群からⅠ群,Ⅱ群へと病変が進展するのに伴い,UTおよび%MAP値が大きくなる傾向にあった.
【考察】透析患者の下腿血管病変の評価は,ABIやPWVだけでは不十分であり,%MAPおよびUTを参考にすることでより正確な評価が可能である.
【結論】透析患者のPAD評価には,脈波形を分析することが重要である.

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