演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

血液透析患者の心血管病を予測するABIカットオフ値は糖尿病の有無により異なる

演題番号 : O-0728

原田 真:1、塚田 渉:2、杉山 舞:1、山田 洋輔:1、山口 晃典:1、藤田 識志:1、神應 太朗:1、五味淵 泉:1、橋本 幸始:1、塚田 修:2、上條 祐司:1

1:信州大学医学部附属病院腎臓内科、2:慈修会上田腎臓クリニック

 

【目的】ABIは心血管病(CVD)発症を予測する有用なマーカーであると報告されているが、血液透析患者でのABIカットオフ値、糖尿病の有無でABIカットオフ値を分けるべきかは定まっていない。
【方法】110名の維持血液透析患者を対象としたretrospective cohort studyを行い、糖尿病の有無で群分けしCVD発症を予測するのに適したABIカットオフ値をROC解析、Youden indexを用いて検討した。
【結果】全患者群のCVD発症を予測するABIカットオフ値は0.96(AUC0.76、感度0.64、特異度0.80)、糖尿病非合併群は0.96(AUC0.77、感度0.71、特異度0.87)、糖尿病合併群は1.045(AUC0.74、感度0.81、特異度0.61)だった。それぞれの群で得られたABIカットオフ値で二群に分けてKaplan-Meire法で累積CVD発症率を比較すると、ABIカットオフ値未満の群で有意に累積CVD発症率が高かった。
【結論】透析患者のCVD発症を予測するためのABIカットオフ値は糖尿病の有無により異なる。

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