演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

腹膜透過性評価における乳酸の有用性

演題番号 : O-0712

冨田 弘道:1、島田 果林:1、今井 洋輔:1、安田 慶明:1、橋本 展洋:1、光本 憲祐:1、鈴木 朗:1、勝二 達也:1、林 晃正:1

1:地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科

 

【背景】腹膜透過性は従来、血中と排液中のクレアチニンと糖濃度を用いて評価されてきた。しかしながら、これらの血中濃度は患者によって異なる。乳酸は透析液に含まれているが、血液での濃度は正常値で2mmol/l以下に保たれている。
【目的】腹膜透過性の評価における乳酸の有用性を調べる。
【方法】FAST PET施行時に、4時間後排液の乳酸濃度(4h-Lac)を測定する。D/D0 乳酸の代用としての4h-Lacと、従来のD/P Cr、D/D0 gluとの相関を調べる。また、PET カテゴリーとの関係も調べる。
【結果】患者は30名、肝炎ウイルス陽性は4名、肝硬変は2名、糖尿病は8名であった。肝機能は2名を除いて正常であった。4h-Lacは、D/P Cr (P<0.0001, r=0.92)、D/D0 Glu (P<0.0001, r=0.75) のいずれとも良い相関を示した。PETカテゴリーとの関係では、LからHへ行くほど4h-Lacは低下した(p<0.0001)。
【結論】排液中の乳酸は、クレアチニンや糖の代わりになる。また、採血せず腹膜機能を評価しうる。

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