演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

腹膜透析継続における血中BNP測定の有用性

演題番号 : O-0710

坂井 正裕:1

1:済生会長崎病院腎臓内科

 

【目的】腹膜透析(PD)は透析療法として多くのメリットを持つが、一方では早期離脱を余儀なくされる症例も経験される。当院で透析導入を行った症例でPD中止となった要因について検討した。
【方法】当院でPDを導入した28例中、一定期間管理した24例について検討した。
【結果】導入時年令:58~88才、継続期間:10~72ヶ月であった。PDの転帰はHDへの完全移行9例、併用療法3例で、その理由として腹部手術・頻回腹膜炎・介護困難などが6例にみられた。導入後透析除水不足によってPD中止または併用となった例が6例みられ、PD単独の平均継続期間は23.3ヶ月であった。これらの症例では残腎機能の早期低下がみられており、総Kt/Vに残腎が占める割合は20~30%以下となっていた。さらに血中BNP値は、PD中止群は継続群に対して有意に高値であった。
【考察】高齢者の透析導入にあたりQOLの向上・PDラストを前提にPDを選択している面があるが、早期にPDを中止せざるを得ない症例があった。透析除水不足によるPD脱落を防ぐためには、残腎機能とともにBNP値を参考としながら対策を立てていくことも有用である。

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