演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

平滑筋細胞におけるNF-kBの抑制は慢性腎不全でのリンによる血管石灰化を減弱させる

演題番号 : O-0602

吉田 理:1、山下 真帆:1、岩井 美恵子:1、林 松彦:1

1:慶應義塾大学医学部血液浄化・透析センター

 

【目的】高リン血症は血管石灰化を進行させる強力な因子であるが、NF-kBの活性化を伴う慢性炎症も重要な役割を果たすと考えられる。今回我々は、血管を構成する平滑筋細胞におけるNF-kB活性が、腎不全病態での血管石灰化に対してどのような影響を与えるか検討を行った。
【方法】IkBDNはNF-kB活性を持続的に抑制できる合成蛋白である。平滑筋細胞特異的にIkBDNを過剰発現するマウスをDBA/2系統において作成し、腎不全病態を誘導した。
【結果】コントロールマウスでは腎不全非誘導群、腎不全誘導群ともに血管石灰化を認めなかったが、腎不全誘導群に高リン食を与えた場合、著明な血管石灰化が出現した。この高リン食投与腎不全マウスの血管石灰化が、平滑筋細胞特異的NF-kB抑制マウスでどのように変化するかを検討したところ、血管切片における石灰化面積の有意な減少として認められた。
【結論】平滑筋細胞におけるNF-kB活性は、腎不全病態で高リン血症が血管石灰化を形成するメカニズムに寄与することが示された。

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