演題情報

口演

開催回
第60回・2015年・横浜
 

血漿交換が有効であったと考えられたクロピドグレルによる非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の一例

演題番号 : O-0471

多田 和弘:1、安野 哲彦:1、伊藤 建二:1、安部 泰弘:1、三宅 勝久:1、笹冨 佳江:1、中島 衡:1

1:福岡大学病院腎臓・膠原病内科

 

67歳男性。X年2月3日よりラクナ梗塞でクロピドグレル開始。5月から嘔気と血尿、尿量低下、浮腫が出現し、前医入院。急性腎不全、溶血性貧血、血小板減少を認めたが(Hb 6.3 g/dl、Plt 2.6万/μl、BUN 101.4 mg/dl、Cr 8.94 mg/dl、LDH 2230 U/l)、発熱や精神症状なく、ADAMTS 13活性も正常で、非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)と診断。クロピドグレルによる薬剤性aHUSが疑われ、同薬中止し、10日から血液透析とステロイド開始。しかし症状改善せず、17日に当科転院、22日から血漿交換(PE)も併用(計10回)。尿量増加し、血液透析は6月29日で離脱。血小板減少と溶血性貧血も改善。プレドニゾロン漸減の後(15 mg/日)、8月21日に退院 (Cr 4.66 mg/dl)。
クロピドグレルによるaHUSは非常に稀である。ADAMTS13活性は低下せず、PEの有効性は低いとされるが、本症例ではPEが有効であったと考えられた。処方増加により、同様の患者の増加が予想され、本例の知見は重要と考え、報告する。

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